これって揉み返し?好転反応との違いとマッサージ後の過ごし方

揉み返しと好転反応の違い


マッサージを受けた後、患部が余計に痛くなったり、身体がすごくだるくなってしまったことはありませんか?
発熱したりだるくなったりすると「揉み返しになってしまったかも」と心配になる人もいますよね。でも実はそれ、マッサージ後の好転反応かもしれません。

揉み返しと好転反応にはどのような違いがあるのでしょうか。マッサージ後に起こる気になる症状についてチェックしていきましょう。

揉み返しとは

マッサージを受けた後に痛みが出る場合、「揉み返し」という悪い症状が起きているかもしれません。
揉み返しとは、施術の力が強すぎたり、無理な姿勢によって筋肉が損傷し、炎症を起こしている状態です。強い施術を受けたところがピンポイントで痛くなったり、酷い場合には内出血を起こしてしまうこともあります。
炎症が起きて患部が熱を持っている場合、アイシングにより炎症を沈め、安静に過ごすことが大切です。酷い場合には整形外科などを受診しましょう。

患部を冷やす(アイシング)の方法

ビニール袋やアイスバッグに氷と水を入れて結び、患部に当てます。
皮膚の感覚がなくなってからも長時間当てていると凍傷になる恐れがあるため、冷やす時間は10分~15分にとどめ、患部の感覚に注意しながら行いましょう。

氷水やアイスバッグが冷たすぎる場合はタオルなどで温度を調整しながら行ってください。
アイシング後、しばらくしてまだ患部が熱を持っている場合は、繰り返し行うこともできます。

炎症を起こしてから48時間以内はアイシングを、それを過ぎたあとは温めるのが良いとされています。
アイシングを行っても痛みが軽減されない、逆に痛みが増しているという場合は医師の診察を受けるようにしましょう。

好転反応とは

施術を受けた後や翌日などに、一時的に身体がだるく感じたり、発熱の症状が現れることがあります。これは揉み返しとは違い、身体が健康を取り戻す過程で起こり得る症状で「好転反応」と言われ、多くの場合は1~3日ほどでスッキリと治ります。

筋肉に痛みが出ることもあるため揉み返しと判断がつきにくい場合もありますが、ピンポイントで痛みや炎症が起こる揉み返しとは違い、好転反応の場合は全身にその症状が現れると言われています。
いずれにせよマッサージを受けた後はゆっくりと身体を休めるようにし、無理な運動は控えるようにしましょう。

チェックポイント

マッサージを受けた後の症状をそれぞれチェックしていきましょう。

A郡

身体の一部がピンポイントで痛い
施術前より患部が痛い
押されたところが内出血している
患部の痛みが長く続く(3~4日以上)

B郡

全身がだるい、重い
施術後に発熱した
すごく眠い
症状がすぐに治まった(1~2日)

A郡にチェックが多い場合は揉み返しの可能性が高いです。ピンポイントな痛みが現れた場合には患部を冷やし、安静に過ごしましょう。痛みが強い場合には医療機関を受診しましょう。

B郡に当てはまる症状が多い場合は好転反応の可能性が高いです。体を冷やさないように気をつけ、安静にして回復を待ちましょう。
但し、これらの症状が長く続く場合は別の原因が考えられる可能性があるため、医療機関を受診しましょう。

マッサージ後の過ごし方

マッサージ後の過ごし方については、セラピストやマッサージ師からも案内があるとは思いますが、こちらでも改めて確認してみましょう。

多めに水分補給をする

マッサージ後はいつもより多めに水分補給をして老廃物や毒素が体の外に出やすくなるようにしていきましょう。
その時、冷たい水をガブ飲みしてしまってはせっかく温まった体を冷やしてしまうので、ぬるめの白湯など体に優しいものをゆっくりと飲むようにしましょう。

しっかり休む

マッサージ後は体がだるくなったりいつもより眠気が起こりやすくなったりします。
身体が回復に向かって働いている証拠ですから、ゆっくりと体を休めて回復を待ちましょう。

冷やしすぎない

揉み返しが起きてしまって患部を冷やすこともあるかと思いますが、せっかくマッサージで血行が良くなったのに、体を冷やし過ぎるとまた血行が悪くなり不調が起きてしまいます。あくまでも冷やすのは患部だけにとどめ、全身が冷えてしまわないように注意しましょう。

お風呂の入り方に注意

マッサージ後のお風呂にも注意が必要です。
揉み返しで炎症が起きている場合、急性期(施術後~48時間)に患部を温めてしまうと炎症を促進してしまうため、マッサージを受けた当日(特に痛みがある場合)は長湯を避けるようにしましょう。
またマッサージ後は発汗しやすくなるため、入浴前後には必ず水分補給を行いましょう。
眠気が強い場合や体調が悪い時には無理に入浴せず、汗やベタつきが気になる場合はシャワーや体を拭くだけにするなど様子を見ながら行ってください。

飲酒はNG

マッサージ後はいつもより血行がよくなり、アルコールが回りやすい状態になっています。マッサージ後の飲酒は悪酔いや肝臓に過度な負担をかけてしまうため、絶対にやめましょう。もちろん施術前に飲酒していくのもNGです。

※この項目に書いてある内容はあくまで一般的な例です。施術を行ったスタッフに言われたことと内容が異なる場合は、スタッフに言われた内容を優先して行ってください。

揉み返しにならないためには

強いマッサージは揉み返しの原因になります。マッサージ中に痛みを感じる場合は、すぐに施術者に告げて力加減を調整してもらいましょう。
またマッサージに慣れていない人のほうが揉み返しが起こりやすいと言われています。マッサージが初めての方や久しぶりに施術を受ける方は、一度でスッキリしようとせず、痛くないマッサージに定期的に通うようにすると良いでしょう。

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